日本電気(NEC)は6月30日、メインフレームACOS-4の新モデル「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」を販売開始した。価格は月額940万円~(最小構成)。

  • i-PX AKATSUKI/A100シリーズ

    i-PX AKATSUKI/A100シリーズ

「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」は、NECが新たに開発した独自プロセッサ「NOAH-7」を搭載。そのネーミングには、ビジネスを進化させ「新たな夜明け」をもたらすという意味(AKATSUKI=暁)が込められているという。

同プロセッサでは、演算性能の大幅向上やI/O処理性能の強化に加え、障害発生の低減や予備クロックへの動的切替えによる耐障害性向上など、これまでの「ACOSシリーズ」の高い信頼性や可用性をさらに向上。データ暗号化アクセラレーション機構の内蔵により、業務アプリケーションを変更することなく、データベースを高速かつ透過的に暗号化が可能。加えて、操作端末におけるパスワード認証の強度を高め、従来の職務分掌機能やシステムの不正利用記録機能と合わせることでセキュリティ機能を強化し、安全性をさらに向上したという。

また、内部ユニットの高密度設計により従来比で設置面積を約33%削減(最大構成時)したほか、新設計の高効率電源を搭載し、最大構成における性能/消費電力比(電力効率)が約2.8倍向上している。

  • ACOS-4ロードマップ

    ACOS-4ロードマップ

さらに、統合運用管理ソフトウェア WebSAMとの連携強化により、ACOSシステム上の業務とオープン系システム上の業務を連携させたフロー制御が可能。ACOSとクラウドやコンテナなどの多様化するオープン系システムを1つの画面から直感的な操作で運用・監視ができ、システム全体のシームレスな統合運用管理が可能となる。これにより、複雑化するハイブリッドITシステムの運行状況や障害発生を一元管理し、運用管理の負担を軽減し、システムの安定稼働を支援するとしている。