NHN テコラスは6月29日、企業がAWS(アマゾン ウェブ サービス)移行を意思決定する際に事前のTCO(総保有コスト)やCO2削減効果の可視化とレビューを無料で実施する「AWSクラウドエコノミクス」評価サービスを提供開始した。
新サービスでは、オンプレミス環境からAWSへの移行を検討する材料として、TCOの削減効果を可視化し、移行のハードルになりやすいというコストへの懸念を解消する。
具体的には、サーバやネットワーク機器に加え、人件費や運用費用など移行により費用を何%削減できるか項目別に試算し、CO2削減効果や移行後のランニングコストの比較も年度単位で可視化する。
試算は100以上の項目からチューニングして、ユーザー企業の状況や今後の計画に基づいたレポートの作成が可能としている。年単位で比較できるため、AWSの割引サービスを利用したコスト削減の施策が検討しやすく、ランニングコストを抑えた運用を目指すことができる。
またCO2削減効果も比較でき、カーボンニュートラルの取り組みに関心の高い企業のサステナビリティの取り組みの参考にできる。
既存環境のヒアリングを実施した後、1~2カ月ほどで診断レポートを作成し、診断に基づくレビューを実施するとのこと。
同社は同サービスを通じ、2024年までに30社、約25億円のAWS利用の新規創出を実現していく計画だ。