電通のプロジェクトチームである「DENTSU DESIRE DESIGN(デンツウ・デザイア・デザイン)」(DDD)は6月28日、2021年から計3回にわたり実施した「心が動く消費調査」を基に人間の消費行動に強く影響を及ぼすドライバーとなる感情を分析し、「11の欲望(Desire)」として可視化したと発表した。
今回の分析では、43種の普遍的な根源的欲求に関する質問から欲求因子を抽出し、45種の現代の価値観に関する質問から欲求因子と関係性の強い価値観を判定したとのこと。
また、消費トレンドや社会情勢を考察して時代性を捉えた「11の欲望(Desire)」として可視化したという。同チームは、この考え方を「欲望(Desire)行動モデル」と呼び、これを使用したターゲット分析は、マーケティング・ソリューション開発の高度化を実現するとしている。
また、それぞれの特徴をイメージしやすいように、考察や実際の消費事例も踏まえて消費の背景にある複雑な欲望を定義して可視化し、欲望の視点で消費者を分類したクラスター分析も行ったという。これらを用いることで、より深い顧客理解に基づいたソリューションの立案を可能にするとのことだ。