NECネッツエスアイは6月27日、同社オフィスである「日本橋イノベーションベース」の22階に自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する各種ソリューションを集めた「課題解決型ショーケース」を設置すると発表した。7月4日より同施設への見学受け入れを開始する。なお、施設見学やその場でのソリューション活用に関する相談は無料となる。

  • 「課題解決型ショーケース」の全体像。日本橋イノベーションベースの22階で12の自治体向けソリューションを体験できる

同社は、DXに関心があるまたはDXの要望は明確化しているものの、具体化の手段について手探りの段階にある自治体の担当者向けに、DXソリューションを実際に目で見て体験できる場として同施設を提供する。同社は今後3年間で500自治体からの見学受け入れを目指す。

体験できるソリューションのうち、例えば、「災害対策室を含むBCP対策」ソリューションは、平時は会議室やオンライン研修など多目的に利用し、有事の際には迅速な災害対策本部の設置を可能とするものだ。災害対策本部では、災害現場からのリアルタイム映像伝送、活動事案の情報伝送、支援・指示・命令事項の一斉配信、近隣応援受援連携などを手元のタブレットでスムーズに実現できる。

  • 「災害対策室を含むBCP対策」ソリューション

また、「収納窓口の効率化」ソリューションでは、公的証明書の手数料支払いなどを庁舎内の部署に関係なく実現できるよう、支払業務を集約することができる。券売機としての利用だけでなく、各種の窓口業務を集約することによる業務負荷の軽減もねらいとしている。

  • 「収納窓口の効率化」ソリューション

今後、同社は同施設を活用し、「LGWAN-ASPサービス」や「DXコーディネートサービス」など、すでに提供しているサービスの品質向上や各種サービスのラインナップ拡充を進め、自治体のDX推進を支援する。