IHIは6月27日、宇宙飛行士の野口聡一氏を「エグゼクティブ・アドバイザー」として招聘し、7月1日付で顧問契約を結ぶことを発表した。
野口氏は、1991年に石川島播磨重工業(現:IHI)に入社後、航空宇宙事業本部(当時)に所属し、ジェットエンジンの開発および性能試験業務を担当した過去を持つ。
1996年に宇宙飛行士候補者に選定されたのち、IHIを退職し、宇宙開発事業団(現:宇宙航空研究開発機構、JAXA)に入社。3度の宇宙飛行を完遂し、2022年6月をもってJAXAを退職した。
IHIによると、野口氏は、これまでの経験と知見をもとにした宇宙開発に関する助言や最新情報の提供に加え、新事業や新たな技術・製品の開発にも携わり、助言を行う予定だという。
さらに野口氏は人材育成にも参画するといい、同社グループ従業員との対話イベントや交流などを通じて、従業員のモチベーションやエンゲージメントの向上が期待されるとしている。