ドコモgaccoとデータグリッドおよびデータミックスは6月27日、無料オンライン講座プラットフォーム「gacco」で提供するAIを活用した学習用動画コンテンツによって調査した、AIで生成した講師動画の視聴者への影響の調査結果を発表した。
同調査は、年齢の平均と標準偏差が近しい値になるようランダムに「AIで生成した講師動画」を視聴するグループと「人間による講師動画」を視聴するグループの2つのグループに分け、それぞれにドコモgaccoが提供するコース「ビジネスマナー」と「異文化コミュニケーション」の動画を視聴してもらい、受講結果を比較・分析したもの。
その結果、「AIで生成した講師動画」「人間による講師動画」の両方において、動画が進むにつれて視聴完了ユーザーの割合が低下する傾向にあるものの、両方を比較した場合、「AIで生成した講師動画」の方が視聴完了ユーザーの割合が高い場合もあることがわかったという。
今回用意された動画は「ビジネスマナー」「異文化コミュニケーション」の2本で、どちらの動画でも、「AIで生成した講師動画」「人間による講師動画」を比較すると、AI動画の方がスキップした回数が0回の割合が高く、スキップせずに視聴しているという。
また、各動画の課題提出者を対象に平均値と標準偏差を計算したところ、「ビジネスマナー」においてわずかにリアル動画を視聴したグループの方が高かったものの、大きな差はないことがわかったという。
加えて、学習後に行ったアンケートで、「AIで生成した講師動画」を視聴したグループのうち6割が「とても自然」「まあ自然」と「自然である」寄りの回答をしたとのことだ。