エイトレッドは6月27日、100床以上の病院に勤めており勤務先の事務業務に携わっている医療従事者102人に対して実施した、医療施設の事務業務に関する実態調査の結果を発表した。これによると、稟議や申請・承認業務で約6割が紙を使用しており、申請や承認までのスピードや無駄な工程の多さに課題を感じていることが分かった。
同調査はIDEATECHが提供するリサーチPRである「リサピー」の企画によるインターネット調査であり、調査期間は6月13日・14日の両日。
勤務先の医療施設で稟議や申請・承認業務を主にどのような方法で行っているかを尋ねると、「Word、Excelに記入、印刷して申請」という回答が37.3%と最も多く、「紙に手書きして申請」も19.6%あった。
WordやExcelの印刷または手書きと紙ベースで行っているという回答者に課題として感じることを複数回答で聞いたところ、「申請から承認までのスピードが遅い」が55.2%、「無駄な工程が多い」が50.0%に上る。
全員に、勤務先の医療施設の事務業務デジタル化のスピードに満足しているかを聞くと、「あまり満足していない」という回答が23.5%、「まったく満足していない」という回答が21.6%だった。
特にデジタル化の必要性を感じている事務業務を複数回答で質問すると、稟議決裁が41.2%と最多であり、休暇申請が40.2%で続く。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大(コロナ禍)による医療逼迫で事務作業の負担が増加したか尋ねたところ、「かなり増加した」が30.4%、「やや増加した」が30.4%だった。
全員に、今後勤務先でシステム導入による内部効率化をより一層進めていきたいと思うかを聞くと、「非常にそう思う」が30.3%、「ややそう思う」が40.2%と、デジタル化に前向きな回答が7割を占めている。