伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のグループ会社CTCテクノロジーは6月27日、ITインフラに関するエンジニア育成プログラム「ミライをつくるプロジェクト」を無償で提供開始することを発表した。

同プロジェクトは、IT業界での就職希望者に向けた教育プログラムで、顧客やCTCグループ内で実際の研修を担うCTCテクノロジーの講師が各プログラムを担当する。サーバ、ネットワーク、ストレージや仮想化、クラウドといったITインフラの基礎についての6日間の「エントリー研修」と、実機を用いて実務的なスキルが習得できる約1ヵ月間の「ブートキャンプ」から構成されており、プログラムを終了すれば、ITインフラの構築や整備、メンテナンスに従事するITインフラエンジニアの知識と技術を一通り身に着けることができるという。

エントリー研修カリキュラムは、6日間の日程で、1日目に「コンピュータやソフトウェアの仕組み、ITシステムの構成要素など、IT業界で欠かすことのできない基礎知識についての学習」、2日目に「コンピュータネットワークの仕組みやコンピュータネットワークを実現するための基礎技術、構成要素について」、3日目に「ITインフラにおけるサーバの役割や代表的なサーバの種類、その特徴について」、4日目に「ITインフラに欠かせない構成要素の一つであるストレージの基本的な概念や機能について」、5日目に「サーバの仮想化やストレージの仮想化など、さまざまな場面で活用されている仮想化技術について」、6日目に「さまざまなビジネスシーンにおいて利用が拡大しているクラウドの概念やメリット/デメリット、活用事例について」を学習する。

ブートキャンプ研修カリキュラムは、22日間にわたって行われる。具体的には、2日間「ネットワークを構成する要素(ルータやスイッチなど)や、システム基盤を構成する要素(各種サーバやロードバランサなど)を理解し、システムの全体像を把握」、4日間「ルータ、スイッチを用いた実機演習を通して、企業向けネットワーク機器の設定・構築・運用方法について」、1日間 「サーバの仮想化技術、ネットワークやストレージの仮想化技術など、IT環境のさまざまな場面で使用されている仮想化技術について」、8日間「Linux OSの基本操作やLinuxサーバの管理・運用に必要な基礎技術、インターネットに公開する Web/Mail/DNSサーバの概念と設定方法について」などのプログラムが組まれている。

  • プログラムの日程

応募条件は、「35歳以下で、在学中ではない」「日中帯での研修参加が可能」の申込期限は7月20日から。 エントリー研修が200名、ブートキャンプ研修が30名の定員となっているという。