学情は6月27日、企業の人事担当者を対象に実施した「20代中途採用」の取り組みに関する調査の結果を発表した。
これによると、採用活動において「Z世代」ならではの価値観や特徴を「感じる」と回答した企業が52.0%に上り、「感じない」13.6%の約4倍となることが分かった。「自身の価値観に合致する企業・事業かどうかを重視して、就職・転職活動をしているように感じる」、「社会課題への関心が高い。集団よりも個人を大切にし、多様性を重視している」などの声が寄せられた。
また同調査では、応募数を増やすために取り組んでいること・取り組みたいことについても聞いた。その結果、「求人情報の記載内容見直し」が56.8%で最多だった。次いで「自社採用ホームページの見直し」49.8%、「これまでに使用していない採用サービスの活用」42.5%、「募集条件の見直し(給与や福利厚生の見直し)」32.6%が続いた。
そのほか、「SNSなどを活用した情報発信の強化」、「社内の雰囲気を伝えるための動画コンテンツの作成」なども約2割の回答を集めた。SNSや動画に慣れ親しんでいる、Z世代の情報収集スタイルを意識していると同社は見解を示している。
一方、辞退防止・内定承諾率向上のために取り組んでいること・取り組みたいことに関しては、「入社時期を柔軟に対応する」が55.7%で最多。次いで「現場社員との面談の機会を設ける」44.8%、「社内見学会を実施」30.5%と続いた。