LayerXとTMIプライバシー&セキュリティコンサルティング(TMI P&S)は6月27日、企業や自治体のパーソナルデータ利活用の高度化支援を目的とした、データプライバシー領域における協業を発表した。TMI P&SはTMI総合法律事務所が設立した企業で、データ利活用およびサイバーセキュリティ対応支援事業を展開している。
LayerXが研究開発を推進してきたプライバシー保護技術「Anonify」と、TMI P&Sの有するデータプライバシー分野の法的知見を持ち合い、今後両社は企業や自治体の顧客向けに、パーソナルデータの安全な流通・利活用を支援するサービスの共同開発に取り組む。
協業においてLayerXは、米国の国勢調査やApple、GoogleなどのグローバルIT企業により実用化が進むプライバシー保護基準の「差分プライバシー」や、架空のパーソナルデータを統計的な有用性を維持したまま生成する「合成データ」、データを暗号化したまま分析・処理可能な「秘密計算」などの最先端技術を組み合わせて、個人情報を保護したままでの高度なデータ分析や利活用の実現を目指す。
TMI P&Sは、TMI総合法律事務所とともに、データプライバシー分野の法的知見を軸に「プライバシーポリシーの整備」「ブランド(レピュテーション)コントロール」「データ連携・提供契約の支援」および「匿名加工プロセスの監査」によって、法・レピュテーション・データガバナンスなどの観点からパーソナルデータの流通・利活用を支援する。