ZIPAIRとグリラスは6月22日、「タンパク質危機」と「食品ロス」の2つの社会課題解決を目指して業務連携を開始したことを発表した。これにより、ZIPAIR は7月1日から、グリラスの開発した「グリラスパウダー」を使用した新しい機内食メニューの販売を開始する。

同商品は、グリラスが食品ロスを目指して生産した国産食用フタホシコオロギを粉末化した「グリラスパウダー」を原料とするサーキュラーフード。新たに発売される機内食メニューは「トマトチリバーガー(1,500円)」と「ペスカトーレ(1,500円)」の2種類。

  • (左)トマトチリバーガー、(右)ペスカトーレ

サーキュラーフードとは、持続可能な社会の実現にあたり、環境負荷の低減を目指し、かつ食品ロスを主要原料として活用すべく開発された新技術を用いて生産された循環型の食材・食品。

サーキュラーフードの普及により、SDGsのターゲット12.3「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。」への寄与が見込めるという。

ZIPAIRは、今までにもSDGs推進の取り組みの一つとして、食品ロス削減のための機内食の事前予約制を導入しており、今回の業務連携及び新メニュー提供を通じて「さらなる食品ロス削減の取り組みを進めるとともに、両社は国内外において、環境負荷の低い新たなタンパク源である食用コオロギの普及を目指す」とコメントしている。