アクサスは6月21日、客先常駐と自社開発双方の経験があるエンジニア1,004名を対象に実施した「客先常駐エンジニア・自社開発エンジニアそれぞれの魅力」に関する調査の結果を発表した。
「安定的な収入が見込めるのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか?」という質問に対する回答は、「客先常駐エンジニア」が54.8%、「自社開発エンジニア」が45.2%と、客先常駐エンジニアがやや高いという結果になったという。
「客先常駐エンジニア」と回答した人の理由としては「求められて仕事をするのでニーズが高い(43人)」、「契約ベースのため仕事(収入)が安定している(28人)」という意見が多く挙がっているという。
一方で、「自社開発エンジニア」と回答した理由は「客先の都合に左右されず安定感がある」が77人で最も多く、「自社製品は販売後のビジネス展開も期待できる」「仕事がやりやすく生産性を担保できる」といった理由が続いているという。
「働き方の柔軟性が高いのは、客先常駐・自社開発どちらのエンジニアだと思いますか?」という質問では、「自社開発エンジニア」が56.5%、「客先常駐エンジニア」が43.5%と、収入の時とは逆に、「自社開発エンジニア」の割合がやや多いという結果になっているという。
「自社開発エンジニア」と回答した人の理由としては「顧客に左右されない」、「勤務時間や休日などの融通が利く」という意見が多く挙がっており、同社は「勤務時間や休日の取り方などの融通が利くことから、働き方の柔軟性が高いのは自社開発エンジニアのようだ」との見方を示している。
「客先常駐エンジニア」と回答した人の理由としては、「働き方の融通が利く」「顧客から明確な指示が与えられる」「さまざまな業種の案件に携われる」といった声が挙がったという。
また、エンジニアの市場価値についての質問では「客先常駐エンジニア」の方が高くなると回答が多く、回答した人の理由としては「多様なスキル・情報が身につく」、「顧客ニーズに応えた経験は市場評価が高い」、「客先で人脈が広がる」などが多く挙がったという。
客先常駐エンジニアの場合、常駐先の業種は多岐にわたりニーズもそれぞれで異なるため、総合的なスキルアップにつながり、より市場価値を高められるのではないかと考えられるとのことだ。
同社は、今回の調査から「市場需要の高いエンジニアを目指すには、さまざまな業界の案件に携わり汎用的な技術知識/スキルを得られるとの意見が多い『客先常駐』の働き方が近道と想定される。個々に合った自由な働き方が尊重される時代、自社開発・客先常駐それぞれの魅力を踏まえて、改めて自身に合った働き方やキャリアを検討してみるのはどうか」とコメントしている。