エン・ジャパンは6月22日、転職コンサルタント175人を対象に実施した「転職後の年収」についてのアンケート結果を発表した。
転職コンサルタントにミドル世代(35歳~50代半ば)では転職後に年収が上がる人と下がる人どちらが多いかを聞いてみたところ、77%が「上がる人のほうが多い」と回答したという。
また年収が上がるケースとしては、「採用難易度が高いポジションへの転職」(58%)が一番多く、これに「業績好調な業界への転職」(48%)、「役職が上がる転職」(44%)と続いた。一方、年収が下がるケースは「大手企業から中小企業への転職」(49%)が最多だった。
転職後に年収が上がる人が多い業種については、「IT・インターネット」(46%)が一番多く、これに「メーカー」(40%)、「コンサルティング」(28%)と続く。しかし、転職後に年収が下がる人が最も多い業種は「メーカー」(49%)だった。「メーカー」に関しては、年収が上がる人の割合が多い一方で、年収が下がるケースも多いみたいだ。
また、転職後に年収が上がる人が多い職種は「経営・経営企画・事業企画系」(44%)という回答が一番多く、「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、「営業・マーケティング系」(28%)と続く結果となった。。一方、転職後に年収が下がる人が最も多い職種は「営業・マーケティング系」、「事務・管理系」(それぞれ37%)だった。
同アンケートでは最後に「ミドル世代の転職では、転職後に年収が上がるのは、どのような年齢層の人が多いですか」と質問。その結果、最多は「40代前半」(71%)。以降、「40代後半」(上がる場合:43%/下がる場合:31%)、「50代前半」(同:15%/53%)、「50代後半以降」(同:4%/55%)となり、40代前半をピークに、年収が上がる人が減っていることが分かった。