インフィニオン・テクノロジーズは6月14日、Bluetooth 5.2に準拠したIoTアプリケーション向けSoCの新製品「AIROC CYW20820 Bluetooth & Bluetooth LE(low energy)システムオンチップ(SoC)」を発表した。

AIROCは、Wi-FiやBluetoothなどのワイヤレス技術を統合する製品群として提供され、消費電流の低減やバッテリ寿命の最適化により実現される低消費電力を特長としている。

今回発表されたIoT向け新製品は、スマートホームや医療・セキュリティ向けセンサをはじめとするさまざまなユースケースに対応するよう設計されているとのことだ。

  • 新製品のAIROC CYW20820 Bluetooth & Bluetooth LE SoC

    新製品のAIROC CYW20820 Bluetooth & Bluetooth LE SoC(出典:インフィニオン)

同製品は、Arm Cortex-M4コアにオプションとなる浮動小数点演算ユニットを統合した演算機能を有するほか、複数のデジタルインタフェース、最適化されたメモリサブシステム、最大11.5dBmの送信出力を提供するパワーアンプを備えることにより、フットプリントとBluetoothソリューションの実装に伴うコストの削減を可能にしたという。

なお、同製品はすでに量産を開始しており、現在出荷中とのことだ。

また同社は、水晶発振器・受動部品・AIROC CYW20820 SoCを搭載した3つのモジュールもリリースしている。これらのモジュールは国際的な通信規格の認証済みで、IoTデバイスの市場投入におけるハードルを低下させるという。

今回追加されたモジュールは、同社提供のソフトウェアであるModusToolboxとサンプルコード付きのツールによってサポートされるとしている。

  • IoTへの活用イメージ

    IoTへの活用イメージ(出典:インフィニオン)