NEC とAVEVAは6月21日、日本のプロセス産業の工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、高品質・高効率なものづくりを持続的に行うデータドリブン型ものづくりの実現に貢献することを目的とした協業を開始したことを発表した。

両社が目指すデータドリブン型ものづくりへの貢献を実現するには、ものづくりの管理を支援するIT領域と、ものづくりの製造実行を支援するOT(制御・運用技術)領域の双方のデータを活用した「Digital Twin Platform」が必要だという。

そのため、IT領域に強みを持つNECとプロセス産業のOT領域に強みを持つAVEVAが日本のプロセス産業の工場のDXを推進する「Digital Twin Platform」の提供に向けて、パートナーシップを締結したとのことだ。

「Digital Twin Platform 」の提供に向けては、NECの「ERP」「SCM改革ノウハウ」「PLM」「ものづくりデータプラットフォーム」「MI(Materials Informatics)」などと、AVEVAの「MES(Manufacturing Execution System:製造実行管理システム)」「PIMS(Plant Information Management System:プラント情報管理システム)」などを組み合わせるという。加えて、日本の機能性化学および食品業界に対するテンプレートを開発して提供する。

  • NECとAVEVAが目指すデータドリブン型ものづくり

両社の協業による提供価値としては、「生産労働人口・熟練技術者の減少に対するものづくり力の維持・強化」「事業のレジリエンスを向上」「社会からの高度な品質要求への対応」の3つが挙げられている。