三井住友カードとNTTコムウェアは6月21日、Visa推奨の新たな法人決済スキーム「BPSP(Business Payment Solution Provider)」に基づくサービス提供に関する業務提携の締結を発表した。BPSPは、カードで支払いを行いたい「買い手企業」と、カード支払いを受け付けていない「売り手企業」の決済をつなぐ仕組みのことだ。

今回の提携に基づき、両社は2022年3月より一部先行提供していた「請求書支払い代行サービス」の一般提供を開始する。同サービスを導入することで、買い手企業は現在所有のVisaカードで、売り手企業がカード決済に対応していなくても、カード決済を利用できる。

  • 「請求書支払い代行サービス」の仕組み

NTTコムウェアが開発した、BPSP準拠の「企業間決済プラットフォーム」により、買い手企業は同サービスを利用することで、Web画面から24時間365日、カード決済による請求書の立て替え払いを利用できる(決済額に応じた手数料がかかる)。

買い手企業は、現金支払いだと資金借り入れの必要がある状況でも、カードで支払うことにより引き落としまでのキャッシュフローを改善することが可能になる。また、売り手企業は手数料の支払いや、通常の売上回収のフローの変更も伴わず、振込などによる期日通りの入金が保証される。

今後は三井住友カード利用企業に提供開始し、段階的に対象を拡大。2023年春には三井住友カード以外のVisaカード会員も利用可能とする予定だ。