JCVは6月20日、屋外環境に対応する防水・防塵機能を備えた生体認証(顔認証)デバイス「JCV Pass CS(仮称)」を、2022年内の正式リリースに先駆けて先行提供(台数限定)を開始することを発表した。
「JCV Pass CS(仮称)」は、屋外の利用に最適な顔認証デバイス。40cmの高さから落ちる500gの衝撃に耐える耐衝撃等級IK07、塵埃の侵入がなく噴流水に対して有害な影響を受けないIP保護等級65に分類される性能を誇り、認証速度は0.1秒という高速アクセスを実現している。
顔写真の登録はマネジメントツールのSenseLink Cloud経由もしくはデバイスから登録でき、ユーザーの環境、ユースケースに合わせた柔軟な対応が可能だという。
想定ユースケースとして、建設現場、屋内イベント、工場、住戸や店舗バックヤードの入口での利用を挙げている。建設現場ではマネジメントツールのSenseLink Cloudと専用Connectorを併用することで、建設現場で活用されている作業管理サービス「グリーンサイト」と連携し、顔認証によるシームレスな入退場管理が可能。屋外イベントではデバイスに50,000以上の顔データ登録が可能で、顔パスチェックイン/チェックアウトを実現するという。
工場では、防犯性の高い「生体認証システム」として部外者の立ち入りを禁止し、従業員には非接触のアクセスを提供。また、マネジメントツールのSenseLink Cloudと勤怠管理システムをAPI連携することで、アクセスと同時に勤怠打刻を行う運用が実現できるという。住戸や店舗バックヤード入り口では、顔認証キーによる施解錠を実現。マスク着用時も顔認証を行い本人の写真でもなりすましを防ぐなど高いセキュリティ性能を備え、訪問者を事前登録することで在宅医療や介護、家事代行など家や店舗の中で行われるサービスの利用時など、合鍵の作成が不要となり管理面の工数を削減するとしている。
主な仕様は、認証距離が0.5m〜2.0m、顔データ登録数は50,000〜100,000、顔認証速度は0.1秒、カメラはRGBが2メガピクセル HDカメラ、IRが2メガ ピクセル HDカメラ(赤外線)、ディスプレイは7インチ(1024×600)のタッチスクリーン、内蔵カードリーダーはMifare対応、OSはLinux、通信は10/100Mbps Ethernet、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)。防水防塵機能はIP65、耐衝撃性能はIK07、静電保護はIEC61000-4-2/LEVEL3、動作環境は-20度〜60度。