クアルトリクスは6月20日、日本国内のアマゾン ウェブ サービス(AWS)クラウドを利用した、エクスペリエンス管理ソリューション「Qualtrics XM」のサービス提供が可能になったことを発表した。AWSアジアパシフィック(東京)リージョンのデータセンターを利用し、同ソリューションのサービスを提供する。
同社は4月に新たに東京オフィスを拡大移転するなど、日本市場への投資拡大を続けており、今回のデータセンター稼働開始はその一環という。2022年4月に個人情報保護法が改正されたことを受け、国内の企業・組織が準拠する必要のある業界規制やセキュリティ要件への対応を強化した。
日本事業の拠点となるクアルトリクスの東京オフィスは、東京駅の正面・新丸ビルに入居する。555坪の広さを持っており、ハイブリッドワークを促進することを目的として設計されたという。同オフィスは、クアルトリクスがパンデミック以降に開設した最初のオフィスのひとつであり、オフィスで勤務する従業員・リモートワークの従業員の両方がコラボレーションを改善することを目指す。
「Qualtrics XM」は企業のエクスペリエンスに関する課題解決を支援するサービス。その一つであるストレスチェックは、常時50人以上の労働者が所属する全事業場において、年1回の実施が労働安全衛生法によって義務付けられているストレスチェックを、Qualtrics EmployeeXM上で実施するためのソリューション。ストレスチェックから得られるフィードバックを、従業員のエクスペリエンスデータと統合し、職場におけるストレスの要因の理解と対策に役立てることが可能という。
クアルトリクスは今後も、日本市場の独自性やビジネスニーズに対応するソリューションを開発・展開していく予定としている。