デロイト トーマツ税理士法人とトレードワルツは6月20日、貿易業務の完全電子化に向けて、協業の範囲を貿易関係帳簿・書類の電子化から、貿易プロセス全体の円滑化・最適化・再構築に係るコンサルティングサービスに拡大すると発表した。両社は2021年5月から、電子帳簿保存コンサルティングサービスに係る協業を開始している。
今回の協業拡大により、デロイト トーマツが窓口となって提供する貿易プロセスの効率化・適正化コンサルティングサービスの中で、効率化・適正化を実現するツールの候補の1つとして「TradeWaltz」を紹介し、またトレードワルツは、易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」の導入を検討している事業者に対して、コンサルティングサービスの提供者としてデロイト トーマツを紹介するなど、相互協力のもとで、事業者の貿易プロセスの改善と電子化を推進する。
また7月より、デロイト トーマツが提供しているクラウドベースのHSコード検索エンジン「Trade Search」を、「TradeWaltz」の連携App Store上でも提供していく予定だ。
足元、貿易事業者からは貿易書類の電子化のほか、貿易実務全体の棚卸し・見直し+IT化の検討・実施ニーズが増えており、民間のプラットフォーム、Cyber Port、NACCSなどの官側のシステムとの連携、電子保存に係る税関の運用や税関事後調査対応などへの関心も高まっているという。