PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは6月16日(米国時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 14.4 Released!」において、オープンソースのリレーショナルデータベースシステム「PostgreSQL」の最新版となる PostgreSQL 14.4のリリースをアナウンスした。この最新版には、1件の既知の問題の修正と15以上の不具合の修正が含まれている。PosgreSQL 14の最新版が公開されると数日前に告知されていた。(参考:「既知の問題を修正したPostgreSQL14.4 、近日リリース | TECH+

  • PostgreSQL: PostgreSQL 14.4 Released!

    PostgreSQL: PostgreSQL 14.4 Released!

今回のリリースで、インデックスのサイレントデータ破損につながる既知の問題が修正された。CREATE INDEX CONCURRENTLYおよびCREATE REINDEX CONCURRENTLYにおいて、インデックスのサイレントデータ破損が発生する問題に対応したバージョンとなる。このリリースはPostgreSQL 14専用となっており、サポートされているすべてのPostgreSQLのバージョンのアップデートは2022年8月11日にスケジュールされている。

この問題は「pg_amcheck --heapallindexed」を使って検出できる。PostgreSQL14.4に更新し、CREATE INDEX CONCURRENTLYを使うことでインデックスは修復される。またreindexdbコマンドを使用してクラスター全体のすべてのインデックスを再作成することでもこの問題の解決が可能。例えば、「reindexdb --all --concurrently --jobs N」のように実行すればよいという。--jobsはコマンドの並列実行を行うオプション。

その他のアップデート内容については、公式アナウンスまたは下記ページのリリースノートを参照のこと。

なおPostgreSQL 10系列のバージョンについては、2022年11月10日にアップデートの配信が終了することが決定しているため、実稼働環境で使用しているユーザは期限内にサポートされている新しいバージョンに移行することが推奨されている。