オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは6月16日(現地時間)、「The 2022 Backup Survey: 54% Report Data Loss With Only 10% Backing Up Daily」において、人々がPCのバックアップを取る頻度に関するアンケート調査の結果を公開した。これによると、PCのデータを毎日バックアップしている人は全体のわずか10%のみであり、逆にこれまでに一度もバックアップを取ったことがない人は20%もいることが判明したという。
人々がバックアップを取る頻度についての傾向は2021年から大きく変わってはいないものの、バックアップを一度も取ったことがない人の割合に限って言えばここ数年間で下げ止まっているように見えると指摘されている。一方で別の設問では、コンピュータを所有している人の54%が何らかのデータ損失を経験したことがあり、53%がセキュリティインシデントを、48%が外付けハードドライブのクラッシュを経験していると答えており、定期的なバックアップの重要性を強調する結果になっている。
少なくとも1回以上バックアップを取ったという人のうち、57%はプライマリバックアップとしてクラウドベースのシステムを使用していると答えている。しかし、その中でクラウドバックアップサービスを利用していると答えた人はわずか12%しかおらず、自動的なフルバックアップを利用している人はそのうちのさらに半分だという。このことから、多くの人が基本的な自動バックアップを実施できていない可能性が考えられるとのことだ。
またレポートでは、同期とバックアップの違いについても強調しており、共有ドライブまたは同期ドライブが削除されたことによってデータを失った経験を持つひとが44%いることも取り上げられている。