HubSpot Japanは6月16日、「日本リスキリングコンソーシアム」への参画を発表した。同社は、本コンソーシアムのリスキリングパートナーとして、無料Eラーニングコンテンツ「HubSpotアカデミー」を提供する。同コンソーシアムへの参画に伴い、同社は2022年5月18日から2022年5月20日にかけて、ビジネスパーソンに対して「リスキリングに対する意識調査」を実施した。

調査対象者は、企業経営者やフルタイムで企業に勤務するマネジメント層、フルタイムで企業に勤務する一般社員の計996名となる(経営者・マネジメント層470名、一般社員526名)。

同調査では、調査対象者の78.7%が「リスキリングを知らない」と回答したうえ、リスキリングを知っていても実践したことのあるのは全体の7.8%に留まった(いずれも単一回答。以下の設問はいずれも複数回答)。

「リスキリングを実践できない理由」として最も多く挙がったのは、「仕事が忙しくて時間がない(35.1%)」で、次いで「きっかけがない(32.1%)」だった。

経営層・マネジメント層の約60%が「会社としてリスキリングの施策を何も講じていない」と回答した。「リスキリング施策を実践できていない理由」には、「リスキリングに関して知見のある人材がいない(18.3%)」、「従業員からのニーズが感じられない(17.2%)」、「会社としてのメリットを感じられない(14.6%)」などの回答が上位に挙がった。

一方、リスキリングの概念を認知している調査対象者が回答したリスキリングのメリットには、「今の仕事においてより良いパフォーマンスを発揮するのに役立つ」(48.1%)が最も多く挙げられた。

リスキリングを実践している企業の経営層・マネジメント層が回答した企業にとってのメリットにおいては、「社員のモチベーションアップ(49.6%)」、「社員の生産性が上がった(37.4%)」、「目標数字の達成などパフォーマンスの向上に寄与している(29.8%)」などが上位に挙がった。

調査結果を受けて、同社 代表の廣田達樹氏は「多忙なビジネスパーソンが、持続可能な形で学びを続けていくには、学びの方法がそれぞれの個人の生活に応じて柔軟に提供される必要がある。個人の意識と行動の変革だけではなく、企業が個人の学びのきっかけを提供し、サポートを続けることも重要だ」とコメントした。