東京海上日動火災保険(以下略、東京海上日動)は6月15日、AIを活用することで、契約内容や事故の申告状況などの保険金支払データや気象データなどの外部データから、保険金の不正請求を早期検知するシステムを開発したことを発表した。
システムは、AIを活用した医療保険や損害保険の不正請求や金融犯罪の検知ソリューションを提供するフランスのスタートアップ企業、Shift Technologyと連携して開発されている。新システムは、本年8月より全国で事故対応の現場で導入が開始される予定で、損害サービス担当者はAIによるスコア(事案評価結果)を参考に不正請求の疑いのある事案を早期に把握し、サービス担当者の負担を軽減し、より質の高い保険サービスの提供が可能となる。自然災害の多発により水災や風災などに対応する火災保険の必要性が求められる一方で、組織的に不正請求を行う者が増加、社会問題化していることをシステム開発の背景として挙げている。