電通デジタルは6月16日、deedおよびWalkersと共同で、ノーコードによる新規サービス開発支援の専門チーム「NoCode Orchestra(ノーコードオーケストラ)」を発足したことを発表した。

同組織では、専門のソースコードの記述をせずにWebサービスやアプリなどのソフトウェアを開発できるノーコード開発ツールを活用して、新規サービス開発における設計から市場投入、その後の改善までを推進するという。

電通デジタルは構想から実装、PoC(Proof of Concept:概念実証)、提供開始までをトータルにサポートできる専門メンバーをアサインし、全体のディレクションから要件定義、設計、カスタマーサクセスなどを主に担当する。

deedが運営するノーコードラボはノーコード開発ツール「Bubble」を使ったアプリの受託開発を行ってきた経験などから、主に開発フェーズの技術アドバイザーを担う。Walkersはノーコード開発ツールを活用した開発実績を持ち、今回の取り組みでは開発から運用、改善フェーズを主に担うという。

  • チーム内での各社の主な役割

    チーム内での各社の主な役割

昨今はビジネス環境のデジタル化が進められており、プログラミングを行うことなくデジタルサービスを構築可能な「ノーコード開発」が注目されている。ノーコード開発は、専用のノーコードツールを使ってプログラミング言語を記述せずに直観的に実装を進めることができ、開発時だけでなく改善スピードも向上することから、サービス成長への寄与も期待される。

特にサービス構想初期の仮説検証に有用で、コストを抑えながら素早く市場の反応を把握できる利点がある。一方で、このようなノーコードツールを活用する際にも専門知識やスキルが必要となり、企業内に専門人材を揃えるためには課題がある。

そこで、電通デジタルは技術パートナーにWalkersとノーコードラボを運営するdeedを迎えて、サービス設計から実際にツールを用いた開発、市場検証、その後の改善までをワンストップかつスピーディーに提供できる専門チームの結成に至ったとしている。

  • ノーコード開発の特徴

    ノーコード開発の特徴