Vox Mediaは6月14日(米国時間)、「Adobe plans to make Photoshop on the web free to everyone - The Verge」において、AdobeがWeb版Photoshopの無償版のテストを開始しており、いずれはすべての人にこのサービスを公開する予定だと伝えた。本稿執筆時点では、カナダで無償版のテストが行われており、同国のユーザーは無料のAdobeアカウントを介してWeb版のPhotoshopを利用することができるとされている。Adobeはこのサービスを「フリーミアム」と呼んでいる。
Adobeは2021年10月にWeb版Photoshopの提供を開始した。当初のWeb版Photoshopで提供されていた機能は基本的なもので簡易版という状況だった。以降、コラボレーションツールとして利用できる機能が追加されていったほか、書き込みツールやスマートオブジェクト変換機能など、機能の追加も行われている。
Adobeはこのフリーミアム版「Web版Photoshop」を、ほかのAdobe製品へ触れる入口として活用したい考えのようだ。フル機能のPhotoshopへの入口としたいほか、Adobeアカウントを通じてさまざまなアプリケーションやサービスが利用できるということのフックにすることを狙っている。
Web版Photoshopの実行にはそれほどコンピュータリソースは必要とされていない。教育機関などでの採用を広めより、最終的に多くのユーザーを取り込みたいという狙いがあるものとみられる。