Microsoftは2022年6月15日をもって「Internet Explorer 11」のデスクトップアプリケーションサポートを終了する。終了期日の延長は発表されていない。つまり、6月16日以降、Internet Explorerについてのアップデートを受け取ることはなくなる。Windowsで長きにわたって使われてきたInternet Explorerが、その活動を終わらせることになる(参考「Don’t wait for June 15th! Set your own IE retirement date. - Microsoft Tech Community」)。
Microsoftは、現在Internet Explorerを使っているユーザーに対して、Windowsの新しい標準Webブラウザである「Microsoft Edge」へ移行することを推奨している。Internet ExplorerからMicrosoft Edgeへのデータインポートは、Microsoft Edgeのアドレスバーに「edge://settings/importData」と入力し、インポート元に「Microsoft Internet Explorer」を選択して操作することで実施することができる。
依然としてInternet Explorerを使っているユーザーは、Internet Explorerでしか動作しないWebアプリケーションや企業システムなどを使っているケースが多い。Microsoftはそうした組織やユーザーに対してはMicrosoft Edgeの「IEモード」を使うことを推奨している。これまでもMicrosoftは、Internet Explorerユーザーに対して、Microsoft EdgeのIEモードへ移行するように呼びかけを行ってきた。
サポートが終了してもInternet Explorer自体を使い続けることはできる。ただし、セキュリティサポートが終了したWebブラウザを使うことはセキュリティ上のリスクを伴う。また、各種サービスがInternet Explorerのサポートを終了しており、今後使用できないWebサイトがさらに増加することも予測される。Internet Explorerを使用している場合にはサポートが終了する前にサポートの提供されているほかのWebブラウザへ移行することが望まれる。