oViceは6月14日、同社が提供するバーチャル空間「oVice(オヴィス)」について、より直感的に操作できるようUI(User Interface)を全面的にリニューアルしたことを発表した。また、バックエンドシステムを刷新したことでレスポンスが最大で従来の100倍高速になり、数十人規模でのビデオ通話も可能になったという。

  • oViceはUIをリニューアルした

    oViceはUIをリニューアルした

oViceとは、Web上で自分のアバターを自由に動かしながら、相手のアバターに近づくことで話しかけられる2次元のバーチャル空間だ。テレワーク環境におけるバーチャルオフィスやオンラインイベントの場として利用されている。

今回のリニューアルでは、マイクやカメラ、画面共有などoViceのスペース内で機能する操作のアイコンを画面中央下部に集約し、ユーザーリストやチャットなど、それ以外のアイコンを画面右上に設置した。

  • 画面中央下と右上に各機能を分類し配置した

    画面中央下と右上に各機能を分類し配置した

また、初めてoViceを使用する人でも直感的に操作しやすいように、各アイコンにマウスポインタを重ねると機能の説明が表示されるようになった。

  • マウスオーバーすると各アイコンの機能説明が表示される

    マウスオーバーすると各アイコンの機能説明が表示される

さらに、会議室の上限人数を分かりやすくするために、会議室やサイレントルームに入れる人数を円形グラフィックの数で示すように変更している。会議室への入室時には、ミュートで入室するかマイクをオンにして入室するかを選択できるようになったとのことだ。

  • 会議室の上限人数が円の数で示されている

    会議室の上限人数が円の数で示されている

2020年8月にoViceはサービスを開始し、基本的なUIを踏襲しながらアップデートを重ねて機能を追加してきたため、さまざまな機能がありながらも直感的に見つけにくい構造となっている課題があったという。また、初めて同サービスを使う人にとっても機能を把握しにくい表示となっていた。

そこで同社は、初めて使用する人にも分かりやすく、さらに既存ユーザーにとってもより心地よさを感じるUIへのリニューアルを行ったとしている。今回のリニューアルにあたっては、既存ユーザーにヒアリングしながら、利用が初めてのユーザーにもわかりやすいように約1年間の開発期間を要したという。アイコンなどの表示グラフィックも刷新している。