ティファナ・ドットコムは6月14日、同社が提供する人工知能(AI)を活用したアバターが接客を行うクラウドサービス「AIさくらさん」が、最高裁判所が管理する裁判書類提出用のWebサイトにてカスタマーサポートとしての案内を開始したことを発表した。
「AIさくらさん」は、社内・社外のさまざまな業務を自動化・リモート化し、業務負担を軽減するクラウドサービス。駅や商業施設やWebサイト、受付などでの非対面によるAI接客・アバター接客を実現しており、上場企業をはじめ自治体、公共交通機関などで利用されている。
今回、最高裁判所も「AIさくらさん」を活用し、裁判書類提出用Webサイト上で、書類の電子提出処理やシステム利用時のトラブルなどの問い合わせ対応を「AIさくらさん」に任せる。職員の業務効率化並びに利用者への効率的かつ効果的なサービス提供に貢献することを目指す。
2018年に裁判手続などの全面IT化に向けたプロセスが示されたことをきっかけに、裁判所のIT化の動きが加速している。この流れに則して、裁判に必要な書類をオンライン上でやり取りできるシステム(民事裁判書類電子提出システム)の運用が始まったが、その一方で新しい運用方法に対する問合せが多数寄せられることが予想されている。
最高裁判所はこの課題を解決するため、AIチャットボットを導入し、問合せの対応を効率化し利用者1人1人に対して効果的なサービス提供を目指すとのことだ。