三菱地所は6月13日、サントリー食品インターナショナル、コカ・コーラ ボトラーズジャパンと協業して、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のオフィスビル 24 棟で排出されたペットボトルを新たなペットボトルに再生する「Bottle to Bottle リサイクルサーキュレーション」を開始、持続可能な資源循環の取り組みを推進することを発表した。
民間企業がペットボトル リサイクルサーキュレーションを面的にこの規模で行うのは初めてで、年間約600tのペットボトルを再生し、石油由来の原料製造と比較してバリューチェーン全体でCO2排出量を60%削減するという。
現在、丸の内エリアの対象ビルで排出されたペットボトルは、プラスチックのシートやトレイ、繊維などさまざまな製品に100%再利用されているが、今回、サントリー食品インターナショナル、コカ・コーラ ボトラーズジャパンとの連携によって、両社の飲料用ペットボトルにリサイクルする仕組みを構築したという。
また、ペットボトルをボトル・キャップ・ラベルに3分別する啓発活動や、分別を促進する環境整備も併せて実施。再生した飲料用ペットボトルは丸の内エリアの自販機で販売する飲料容器として一部利用されるほか、分別回収されたキャップはペットボトル回収時に使用される収集袋の一部原料としてリサイクルするなど、総合的な循環システムの構築を行う予定だという。
同取り組みは、資源循環に着目した廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」の第2弾で、食品ロス削減に向けた料理の持ち帰り施策「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」に続くもの。今後もサステナブルな社会に向け、テナント就業者・来街者など多様なステークホルダーとともに、環境に優しいまちづくりを目指すという。