横須賀市は6月10日、「新たな人材活用による中小企業支援モデル」を開始すると発表した。「新たな人材活用による中小企業支援モデル」とは、市内金融機関や横須賀商工会議所などと連携して人材支援が解決策となりうる課題を抽出して需要の掘り起こし、神奈川県プロ人材活用センターが中小企業の経営課題をヒアリング、募集人材を明確にし、NTT東日本などの横須賀に拠点を置く企業や民間副業人材マッチングサイトへ誘導・照会し、マッチング成立した人材が横須賀市内中小企業業務に従事するようにするもの。

企業と副業人材のマッチングは横須賀市と神奈川県プロ人材活用センターが連携して支援する。その際、民間副業人材紹介事業者を利用することから、マッチング経費(掲載料、手数料など)が発生するが、副業人材の採用コストは同氏が全額補助する。

  • 支援モデルのイメージ

今回、NTT東日本の社員が横須賀市内中小企業に対し、中小企業の業務改善等を支援する取り組みを行う。同社は「IT/DX化推進」「業務改善」「マーケティング戦略(販路開拓、EC対応等)」「経営戦略」「広報戦略」「人事労務制度」「補助金申請支援」「セキュリティ対策」といったテーマを想定し、社内パラレルワーク(2つ以上の仕事に同時に携わる働き方)を通じて人材支援を行う。

支援を行う人材は、横須賀市が進める人材活用による中小企業支援モデルを通じて社内公募によりテーマに応じた「やる気ある社員」をマッチングしていくという。1案件あたりの活動期間は、中小企業からの要望に応じて設定し、本施策協力の目的が「社員能力発揮の場の拡大」「地域活性化貢献」であることから、人材支援にかかる経費や報酬は無償で対応する。