米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は6月10日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。

脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。

  • Stable Channel Update for Desktop

    Stable Channel Update for Desktop

脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Windowsよりも前のバージョン
  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Macよりも前のバージョン
  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Linuxよりも前のバージョン

脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Windows
  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Mac
  • Google Chrome version 102.0.5005.115 for Linux

修正対象となった脆弱性のうち、特に深刻度が高いものは次のとおり。

  • [重要]CVE-2022-2007: WebGPU解放後の使用による問題
  • [重要]CVE-2022-2008: WebGLにおける範囲外メモリアクセスの問題
  • [重要]CVE-2022-2010: コンポジットにおける範囲外読み取りの問題
  • [重要]CVE-2022-2011: ANGLE解放後の使用による問題

修正対象となっている脆弱性は7個で、これらのうち4つは深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。CISAは、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。

Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。