モビリティ産業向けにクラウドサービスの開発を行うブロードリーフは9日、トヨタ自動車の協力のもと開発された製造現場をカイゼンする作業分析・業務最適化モバイルアプリケーション「Mobile OTRS」の提供開始を発表した。対応OSは、iOS 15以降。
スマホやタブレットで動画を撮るだけ!というカンタンな工程ながら機能満載のツールは、同社の製造現場カイゼンを支援する作業分析・業務最適化ソリューション「OTRS10」のモバイル版で、内蔵されたカメラ機能で撮影した映像を分析する「作業分析」、分析を実施したサイクルの集計表を表示する「クロス集計」、生産ラインやタスクなどでの熟練スタッフと一般スタッフの動きを比較する「動画比較」など業務改善を支援する機能を搭載する。たとえば、機能の1つ「山積み表」は、工程時間差やサイクル作業のバラツキを比較グラフで把握。人員・資材・機材などのアセットと運用時間等の情報を集め、工程管理の洗出しや問題発見など作業のカイゼンに役立てられる。
「Mobile OTRS」の開発には"カイゼン"の代名詞でもあるトヨタ自動車の生産現場で先行導入されており、プロトタイプ開発には同社の意見も取り入れられている。標準機能を搭載したStandardモデルと「山積み表」「組み合わせ票」「リアルタイム分析」機能を搭載したProfessionalモデルが用意。利用はサブスクリプション方式での提供となる。