PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは6月9日(米国時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 14 out-of-cycle release coming June 16, 2022」において、オープンソースのリレーショナルデータベースシステム「PostgreSQL」の最新版であるPostgreSQL 14が近日にアップデートされることを伝えた。2022年6月16日がリリース予定日となっている。

  • PostgreSQL: PostgreSQL 14 out-of-cycle release coming June 16、2022

    PostgreSQL: PostgreSQL 14 out-of-cycle release coming June 16, 2022

予定されているリリースでは、インデックスのサイレントデータ破損につながる問題が修正される。PostgreSQL 14.0のリリース以降、CREATE INDEX CONCURRENTLYおよびCREATE REINDEX CONCURRENTLYにおいてインデックスのサイレントデータ破損が発生する問題があったといい、この問題を修正したPostgreSQL 14.4がリリースされる。

すでにCREATE INDEX CONCURRENTLYおよびCREATE REINDEX CONCURRENTLYを実行している場合、サイレントデータ破損が発生している可能性があり、「pg_amcheck --heapallindexed」を使って問題を検出できるとしている。PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは現状の回避策として--concurrentlyフラグを使わないよう提案している。

さらに質問がある場合は、PostgreSQLコミュニティのサポートチャンネルで相談を受け付けている。

なおPostgreSQL 10系列のバージョンは、2022年11月10日にアップデートの配信が終了することが決定しているため、実稼働環境で使用しているユーザーは期限内にサポートされている新しいバージョンに移行することが推奨されている。