キヤノンITソリューションズ（キヤノンITS）は6月9日、同社が提供する正規品判定クラウドサービス「C2V Connected（シーツーヴィー・コネクテッド）」の新バージョンの販売を開始することを発表した。

「C2V Connected」は、商品や商品箱に貼付した正規品判定用のIDタグをスマートフォンで読み取ることで、正規品判定が行えるクラウドサービス。2016年のサービス開始から現在まで、模倣品や非正規品の流通対策を目的として、特に化粧品・日用品や機械部品業界を中心に採用されている。

今回のバージョンアップでは、特にEC市場で課題となっている不正流通を解決するため、「流通トレーサビリティ情報登録」機能を追加。流通経路上でのトレーサビリティ情報の登録と登録情報の参照ができるようになった。

  • 「C2V Connected」新バージョン　サービス概要

    「C2V Connected」新バージョン　サービス概要

具体的には、導入企業・代理店の入出庫情報など流通トレーサビリティ情報を登録でき、導入企業の調査員は、「C2V Connected」のスマートフォンアプリで店頭商品のIDタグを読み取り、登録された製造情報および入出荷情報などの流通トレーサビリティ情報を確認することができるようになった。自社製品の不正流通に課題を持つ企業を支援する狙いだ。

なお新機能は「C2V Connected」の標準機能としての提供となり、既存ユーザーは追加費用負担なく利用可能できるとのこと。新バージョンの価格は導入内容に応じた個別見積もりとなっている。