米国時間の6月8日、Androidの次期メジャーバージョン「Android 13」のBeta 3がリリースされた。「Developer Preview」(2月〜3月)、「Beta Release」(4月〜5月)を経てきたデベロッパープレビュープログラムは、Beta 3から最終段階の「Platform Stability」に入った。
Platform Stabilityでは、システムの動作と最終版のAPIが確定し、Beta 3以降はプラットフォーム安定版のプレビューになる。アプリ開発者は正式版リリースに向けた最終的な互換性テストを開始できる。
Android 13のデベロッパープログラムは、昨年のAndroid 12より1カ月近く早い4月にBeta 1がリリースされ、昨年は8月末に始まったPlatform Stability期間が今年は6月上旬スタートとより長い期間がとられている。GoogleのDave Burke氏(エンジニアリング担当バイスプレジデント)は、アプリ開発者にリリース候補版を待たずにPlatform Stability開始に合わせて最終的な準備をスタートするように呼びかけている。Android 13の開発は今後、7月にリリース候補版に相当するBeta 4が登場する予定で、その次は最終リリースになる。
Android 13 Beta 3は、Pixel 4シリーズ以降のPixelスマートフォンのほか、ASUS、Lenovo、Nokia、OnePlus、Oppo、realme、Sharp、TECNO、Vivo、Xiaomi、ZTEなどの対象となるデバイスに導入できる。Pixelスマートフォンはデバイスを登録するだけでOTA(over-the-air)アップデートを受けられる。パートナーメーカーのデバイスについては、android.com/betaでメーカーごとの対象デバイスや導入方法の情報を提供している。
Android 13では、セキュリティとプライバシー関連の機能が強化される。アプリからのデータアクセスを最小限に抑え、その権限の承認やアプリ内で共有する情報などをユーザーがより細かくコントロールできるようにする。また、スマートフォンとタブレットの間でテキストや画像のコピー&ペーストが可能になるなど、異なるデバイスが連携して機能するプラットフォーム機能が強化される。
Android 12では「Android 12L」として提供されたタブレットや大きな画面のデバイスのサポートを含み、レイアウト、マルチタスク機能やデジタルペンのサポートが改良されている。