セコムは6月7日、成田国際空港で同社のセキュリティ・ロボットである「cocobo(ココボ)」を使用した警備サービスを6月13日に開始すると発表した。

  • cocoboの外観

cocoboは、AI(人工知能)や5G(第5世代移動通信システム)などの技術を使用して立哨・巡回、点検業務など、多様な業務を提供するというセキュリティ・ロボット。

搭載したカメラでとらえた映像をリアルタイムでAI解析し、異常を検知した際には防災センターなどに設置した監視卓へ異常信号や映像を送信、常駐警備員と連携して対応するとのこと。

また、同社の「バーチャル警備システム」、建物内の監視カメラ、エレベーター設備など、クラウド上の多様な情報を共有・連携し、より高度な業務を提供できるという。加えて、公共空間との調和および、威厳と親しみやすさをコンセプトに中性的で凛としたデザインにしたとしている。

  • 成田空港でのcocoboの利用イメージ

  • cocoboの各部

同社は、成田空港で同社の警備員による常駐警備サービスに加え、自律走行型巡回監視ロボットである「セコムロボットX2」が巡回監視や立哨などの業務の一部を担い、人とテクノロジーを融合させたセキュリティを提供してきたという。

今回導入するcocoboは、セコムロボットX2の機能に加え、AIを使用した放置物や転倒者、混雑状態などの検知・通報、LEDディスプレイによる平時の案内から有事の際の注意喚起など、多くの利用客が訪れる空港ならではのニーズに対応できる機能も備えているとしており、さらなる警備品質の向上と業務効率化が実現するとしている。