LASSICは6月7日、運営するWebメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」において、2021年9月27日~30日の期間に全国の20歳〜65歳のテレワークまたはリモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名を対象に行った「テレワークにまつわるストレスに関する変化」の調査結果を公開した。
コロナ禍の終息後にどのような働き方を希望するのかについては、テレワークを体験した人の内、9割以上が引き続きテレワークを希望しており、完全オフィスワークを希望している人はわずか7%しかいないということがわかった。
しかしその一方で、テレワークになってストレスを感じたかどうかという調査では、2020年から2021年のあいだに「ストレスを感じている」「どちらかといえば、ストレスを感じている」と回答した人の割合は、男性は5%程度、女性は10%程度増加していたという結果になったという。
ストレスを感じる要因としては「仕事とプライベートの区別ができない」という回答が最も多く、男性が53%、女性が54.6%となっている。この結果に対して同社は、「場所の違いによって否応なく切り分けられるオフィスワークと違い、テレワークは仕事とプライベートの区別が曖昧になりがちで、テレワークが始まった時点ではあった緊張感が、慣れてくるにつれてより曖昧になってしまったことが要因ではないか」との見方を示している。
また、「長時間労働になっている」という回答では、男性のみではあるものの労働時間にまつわるストレスが増えていることが分かったという。
テレワークの性質上、一旦仕事を終えても、すぐに再開することができてしまうため、終業時間後、夕食や家事を済ませてからまた仕事に戻る、あるいは、早起きして始業時間前から仕事を始めるといった声も集まっているとのことだ。
またそれに関連して、「時間内に収めよう」という意識が低下したことで、集中力、緊張感が削がれ、結果、こなしている作業量は変わらないのに、労働時間ばかりが長くなっていく悪循環に陥っているという声も挙げられているという。