TISインテックグループのTISと澪標(みおつくし)アナリティクスは6月7日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を活用して企業のビジネス課題を解決できるIT人材を育成する「データ分析・AI人材育成サービス」の提供を開始したことを発表した。また、同サービスの提供にあたってはAIや機械学習に関する技術開発と人材教育を強みとするAVILENとも協業しているという。
両社が今回提供を開始する人材育成サービスは、AIに関する基礎を身に着けるe-learningおよびワークショップと、実践力を身に着けるOJT研修の2つで構成されている。未経験者や非エンジニアからデータサイエンティストを目指す人や、AIの基礎を理解しAI企業やデータサイエンティストとコミュニケーションを取りたいマネジメント層など、さまざまな需要に応じたプランを選択できるとのことだ。
e-learningでは、データサイエンティストでない人がAIを理解するための考え方などを学べる「AIジェネラリスト研修」と、SQLを活用したデータ抽出や分析における統計的手法といった技術的基礎を学べる「データ分析基礎研修」2つの研修を提供する。AIジェネラリスト研修は6時間程度の講義動画とチャットでの質問対応などを含めて1人あたり4万9800円。データ分析基礎は47時間程度の講義動画とチャットでの質問に演習テストなどを含めて1人あたり14万4800円。
また、学んだことを対面形式で実践する場として、TIS独自の企画立案フレームワークを使用する「AI企画ワークショップ」と、ビジネス課題の設定から実装計画の策定や改善まで体験可能な「データ分析ワークショップ」も用意しているという。
OJT研修では、澪標アナリティクスのアナリストのもとで、受講者の企業課題を実際に分析する。現場での課題設定から分析、報告書の作成までを実施し、即戦力として社内で活躍できるレベルを目指すとしている。OJT研修は分析する課題に応じて3カ月からの利用となり、価格や定員は要相談。