日本電気(NEC)は6月6日、「NEC印西データセンター」において、Microsoft Azureへの専用プライベートネットワークファイバー接続を実現する「Microsoft Azure ExpressRoute」への接続拠点を6月に開設することを発表した。それに合わせて、Azureと低遅延かつセキュアな接続を可能にする「NEC DX ネットワークサービス」を9月に提供開始する。

  • 接続拠点の利用ケース

    接続拠点の利用ケース

同接続拠点では、NEC印西データセンターのハウジングサービスを利用することで、「Microsoft Azure ExpressRoute」への構内接続が可能となる。よりセキュアで低レイテンシーな接続を実現し、効率的なワークプレイスを構築することで、企業や公共機関の顧客の業務遂行力を最大限引き出し、よりパーソナライズされたワークスタイルの確立に貢献するとしている。

また、9月より提供を開始する「NEC DX ネットワークサービス」は、NEC印西データセンターにおけるネットワークサービス。顧客のIT資産とAzureを閉域網で直接接続する「Microsoft Azure ExpressRoute」とNEC印西データセンター内での構内ネットワーク接続サービスを提供するもの。

  • 「NEC DX ネットワークサービス」概要図

    「NEC DX ネットワークサービス」概要図

これにより、閉域網接続による高セキュリティの保持、冗長化による高可用性の実現、高帯域接続による大容量トラフィックの利用が可能になるという。さらに、物理回線を一式利用することで、Azureとの閉域接続だけでなく、インターネット接続サービスやNECの主要データセンターへの接続、外部サービス連携による他クラウドサービスとの接続が可能となる。

NECは今後もエコシステムパートナーの誘致を推進し、構内接続によるセキュアかつ、低レイテンシーとなる接続サービスの拡大を行うということだ。