Linuxユーザーによって長く使われているものの、ほとんどメンテナンスされていないコマンドがあるという。米レッドハットは6月3日(米国時間)、同社のシステム管理者向けコミュニティ「Enable Sysadmin」「6 deprecated Linux commands and the tools you should be using instead|Enable Sysadmin」において、新しいツールが以前のツールよりも優れているかどうかについては議論の余地があると前置きしつつ、まだ使われている可能性のある古いコマンドとそれに代わる代替コマンドを紹介した。

  • 6 deprecated Linux commands and the tools you should be using instead|Enable Sysadmin

    6 deprecated Linux commands and the tools you should be using instead|Enable Sysadmin

記事では、次のツールが取り上げられている。

古いコマンド ifconfig、netstat、route
代替コマンド ip、ss
変更すべき理由 ifconfig、netstat、routeはメンテナンスが欠如しており、現在では多くのLinuxディストリビューションがiproute2ソフトウェアスイートを使っている(iproute2にipやssが含まれている)。iproute2はifconfig、netstat、routeが提供する機能に対応している
古いコマンド egrep、fgrep
代替コマンド grep -E、grep -F
変更すべき理由 別コマンドを使うよりも同様の動作をするのだからgrepコマンドのオプションで機能を切り替えて使う方が理に適っていると考える。grepコマンドはUNIXオペレーティングシステムの哲学を表す最良の例のひとつであり、別の名前のコマンドを使うのではなくgrepコマンドにオプションを指定した方がよい
古いコマンド nslookup
代替コマンド dig
変更すべき理由 これはどっちも使ってよいと考える。nslookupにもdigにもそれぞれにしかできない機能がある。nslookupは一旦はhostおよびdigによって置き換えられる方向へ動いた時期があったが、後にその決定は覆されており現在でもサポートされている。これは置き換えるというよりもどっちも使ってもよいと考える

記事では、メンテナンスされなくなったコマンドは問題を引き起こす可能性を持っていると指摘している。ここで取り上げた主張がすべて正しいとは限らないものの、自分で確認を行うとともに使っているユーティリティがアップデートされているものかを調べることが勧められている。