日立製作所は6月3日、健康長寿の実現を目的としたスマートフォンアプリ「社会参加のすゝめ」を正式リリースし、App StoreおよびGoogle Playを通じた無償提供を開始した。

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日本老年学的評価研究機構(JAGES機構)の調査では、社会参加が活発な人ほど、要介護認定を受けたり認知症を発症したりする割合が小さくなるとのことで、健康長寿を実現するためには、運動や食事などのケアに加え社会参加が重要だ。

新アプリは、スマートフォンを持ち歩くユーザーの社会参加の度合いを自動で測定し、レポートやグラフなどで確認できる他、健康長寿の秘訣や社会参加に関する知識を紹介したコラムを配信するなど、楽しみながら社会参加のきっかけを作ることができる。

  • 計測結果と日々のレポート画面

同アプリでは、GPSや加速度センサーなどの情報を自動的に計測し、その結果を同社のデータ活用のノウハウにより社会参加関連の指標に置き換えることで、ユーザーの社会参加状態を評価し、日々の結果をレポートやグラフで確認できるという。

  • 社会参加レポートとイベント画面

社会参加レポートでは、1カ月間のまとめや社会参加度合いに応じたランクを確認でき、必要なアドバイスを受けられるとのこと。また、招待コードの入力により特定コミュニティに参加でき、居住自治体が主催するイベントや趣味のサークルなどの案内をアプリ内で確認できるという。

  • コラムと地図での確認画面

さらに、JAGES機構の多様な研究結果を紹介するコラムを定期的に配信し、ユーザーが健康長寿や介護予防に関して学習できるとのこと。行動記録などの社会参加の状態は地図やタイムラインでも確認でき、写真やメモを紐づけることで、日記のように使うことも可能としている。