内田洋行は6月2日~4日まで、東京都江東区でプライベートイベント「New Education Expo 2022」および「公共ICTフォーラム 2022」(こちらは6月2日のみ)を開催しているが、会場には、未来の授業を体感する教室「FUTURE CLASS ROOM」のデモスペースを設置。6月2日にはプレス向けにデモが行われた。

  • 「FUTURE CLASS ROOM」のデモ

FUTURE CLASS ROOMには、複数プロジェクターやマルチスクリーン、天井の収音マイク、書画カメラなどのICT機器が設置され、生徒・児童の端末を無線でつなぎ、ハイフレックスな授業を実現する。

  • 天井に設置されたプロジェクタ(左)と収音マイク(右)

ハイフレックスとは、ハイブリッドとフレキシブルを組み合わせたことばで、オンライン/対面の双方に対応する授業形式。内田洋行のFUTURE CLASS ROOMは、多拠点を同時接続した授業を行えることが特徴だ。

代表取締役社長の大久保昇氏は「New Education Expoは今回で27回目となるが、27年前は商用のインターネットが始まった直後で、インターネットを教育の現場でどう使えるのかの実験を行った。これを手伝った人といっしょにインターネットの活用を広げるために始めたのが、このイベントだ。教育現場での一人1台環境は、コロナによって広がった。小中学校では、今年の3月で97.5%まで普及している。ポイントは(PCを)どう使うかだ。FUTURE CLASS ROOMは、10年以上前からスタートしたが、ハイブリッドでフレキシブルな授業ができる環境だ。ハイフレックスという言葉は、まだ、一般化していないが、主体的な学びが行える」と挨拶した。

  • 内田洋行 代表取締役社長 大久保昇氏

現在、FUTURE CLASS ROOMのショールームは東京本社のほか、大阪にも設置されている。

  • FUTURE CLASS ROOMのショールーム(東京本社)

当日のデモでは、スクリーンに表示されたQRコードを各自が持つスマートフォンで読み取り、クイズに回答し、その結果をスクリーンに表示するというデモが行われた。

  • 全員の回答をスクリーンに表示

同社はPCを活用した学校での授業がパソコン教室から普通教室に移行するなかで、新たなパソコン教室の用途して、アクティブラーニングができるFUTURE CLASS ROOMを提案している。また、授業を録画して配信するといったスタジオ用途でも利用できるとしている。