KDDIは6月2日、同社が提供するシスコシステムズ(シスコ)の製品ラインアップにSASE(Secure Access Service Edge)ネットワークを実現する3つのプロダクトを7月1日から追加すると発表した。SASEネットワークはネットワークとセキュリティの融合を意味し、ユーザーの利便性や運用の最適化までを含めた概念として示される。
今回拡充する3つのプロダクトは、ゼロトラストモデルを実現するために必要となるコンポーネントであるセキュリティ機能を提供する「Cisco Secure Endpoint」、IDに関する機能を提供する「Cisco Secure Access by Duo」、ネットワークに関する機能を提供する「SDNP by Cisco Meraki」で、これらにより、安心安全なリアルとテレワークのハイブリッドワークを実現するとしている。
「Cisco Secure Endpoint」はネットワークに侵入される前のエンドポイントでマルウェアからの防御や検知を行うため、セキュアなネットワーク環境を維持できる。また、万が一侵入された際には、過去に遡った継続的な監視と検出、対応機能も提供するという。
「Cisco Secure Access by Duo」は不正アクセスを防ぐ多要素認証に加えて、シングルサインによる複数アプリケーションへの迅速なアクセスも実現する。クラウドまたはオンプレミスに接続する端末のセキュリティ状態を可視化し、ポリシーに基づいた制御も可能だ。インターネット上の脅威に対して多層防御を実現することで、安全なテレワーク環境を支援する。
「SDNP by Cisco Meraki」はネットワークに接続しているさまざまな機器をWebブラウザから一元管理可能にし、ネットワークの管理と運用を単純化できるプロダクトだ。拠点間ネットワークの構築も可能で、トラフィックコントロールやセキュリティ対策、機器の運用管理にも対応する。
さらに、同社は「マネージド ゼロトラスト」のセキュリティコンポーネントの「Cisco Umbrella」をリーズナブルに利用可能となるプランも発表している。DNSおよびプロキシを活用したクラウド型セキュリティ「Cisco Umbrella」の「Secure Internet Gateway (SIG) Essentials」パッケージにSASEプランを追加し、より安価に導入可能なプランになるとのことだ。