日本テラデータは6月1日、STANDARDと協業し、製薬会社向けにDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトの戦略立案と推進から、DX人材の育成、データ分析基盤の構築、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の実装および運用、内製化までを一気通貫で支援するサービスの提供を開始すると発表した。
今回の協業によって、両社が持つ知見を組み合わせることで、製薬企業各社に合わせたDXの推進と、外部環境に依存することなく即応できるようなDX内製化の取り組みをワンストップで支援する。主なサービスは「製薬企業に最適なDX推進プロセスの確立・展開と人材開発の強化」と「AI実装のためのデータ分析基盤の構築と実装」だ。
テラデータはこれまでも、エンタープライズ向けのデータ分析プラットフォーム「Teradata Vantage」およびデータマネジメントサービスを軸に、製薬企業向けにデータ分析環境の構築と運用を支援してきた。一方のSTANDARDはDX戦略コンサル、DX人材育成、AI実装支援の3つのサービスを融合したアプローチによって、企業のDXの成果創出の加速や仕組み構築、内製化支援に取り組んできた。
こうした両社の協業により、新薬開発競争がますます激化する製薬業界において、確立されたプロセスに沿ってDXを推進できるようになるとしている。また、その成果として、製薬企業の研究からマーケティングにわたるバリューチェーン全体の強化も見込めるとのことだ。