GNUプロジェクトは現地時間2022年5月27日、GNU Wget2バージョン2.0.1のリリースをメーリングリストで報告した。ソースコードはtgz形式とlzip形式の二種類が用意されているので、利用環境に応じて選択する。GitLabのリリースノートによれば、バージョン2.0.1はクエリ部分のエスケープ文字に空白が混入していた問題や、埋め込みURLをローカルURLに変換するオプション「-k(convert-links)」で確認されていたフラグメント、URLエスケープを修正した。
Windows環境で利用した際に発生していたダウンロードが中断する問題や、組み込み用SSL/TLSライブラリーのWolfSSLと組み合わせた際に、SHA512ハッシュで発生していたバッファオーバーフローと、メモリーリークの修正も行われている。GNU Wgetの後継版として開発されたGNU Wget2はゼロから設計を行い、マルチスレッド動作など高速化を図った。ただし、WebアーカイブのISO標準であるWARC(Web ARChive)とFTPは未サポートである。