デロイト トーマツ コンサルティングと京都先端科学大学(KUAS)は5月31日、クラウドとリアルタイム言語処理AI(人工知能)技術を活用してブレインストーミング(ブレスト)を支援するアプリケーション「eduBrAIn(エデュブレイン)」の開発を発表した。同アプリは5月19日より、先行してKUASにおける工学部スタートアップゼミの授業にて導入を開始しているという。

同アプリでは、ブレストの議論内容を自動的に要約するほか、ブレストを行っている各グループおよび発言者の発言量から議論の盛り上がりの可視化や、キーワード抽出を行うことができる。

  • グループ毎の発話量可視化画面(発話量が少ないほど色が濃くなる)

学生は、各自のノートPCまたはスマートフォンからアクセスしてアプリを利用できる。教員は、可視化された情報を確認し、適切なタイミングで各グループの学生の議論に参加しつつ議論の活性化を促せる。また、ブレスト支援機能を活用することで、1人の教員が複数のグループをファシリテートすることも可能だ。

両社は学生中心の学び(Student-centered higher education)を実現する教育DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するための手段と捉えており、今後AIによる関連情報、ヒント・アドバイスの提示機能の付加によるブレスト活性化機能や、感情分析などの機能を盛り込み、同アプリを進化した教育DXアプリケーションに発展させる予定だ。