NTTデータは5月30日、ゆうちょ銀行がAutoML(機械学習)ツールを活用し、マーケティング分析業務を効率化したことを発表した。

AutoMLツールとは、機械学習を用いたデータ分析のプロセスを自動化するためのツール。従来のデータ分析において、プログラミングや統計学などの専門知識を持ったデータサイエンティストが主に実施していた、データの収集・加工、モデルの作成・検証・最適化などのプロセスを自動化する。

金融業界においてもデータ分析の必要性は高まっている。ゆうちょ銀行はこれまでマーケティングPDCAツールを活用して分析業務を行ってきたが、分析業務をさらに効率化・高度化したい考えがあった。

ゆうちょ銀行が導入したAutoMLツールはailysが提供する「DAVinCI LABS」。クラウド環境の構築にはNTTデータの「A-gate」を採用。NTTデータがツール導入のためのクラウド環境構築と、ツールのスムーズな活用支援を担う。

  • DAVinCI LABSの概要

    DAVinCI LABSの概要

導入する「DAVinCI LABS」は、分析業務の自動化に加え、最適な意思決定を下すための多様なインサイトをデータから得られるツール。AI(人工知能)やデータの専門知識がなくても直感的で分かりやすい操作性を実現し、数回のクリック操作を行うだけで、分析に利用すべき変数の選定、最適なAI予測モデルを構築できるという。

また、予測モデルを使ったシミュレーション機能やクラスタリングを応用した最適化機能を備え、データに基づいた営業やマーケティングなどのビジネス活動の最適化を支援するとのことだ。