ウイングアーク1stとシムトップスは5月30日、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」と電子帳票ツール「i-Reporter Cloud(i-Reporter)」が連携し、自動データ同期に対応したことを発表した。
紙帳票のレイアウトを電子帳票に置き換え、現場のデジタル化とペーパーレス化を図る「i-Reporter」との連携により、「i-Reporter」内の報告書などの帳票データを、「MotionBoard Cloud」内のデータストレージに自動的に同期することが可能になった。
「i-Reporter」のデータを「MotionBoard Cloud」で可視化することで、データに基づいた傾向を把握でき、建設や製造現場におけるデータの有効活用によって、作業工数の削減や生産性の向上につながるとしている。
両サービスの連携は、これまでオンプレミスを中心に製造現場における日報、検査などさまざま帳票の電子化、データの可視化・分析に導入されてきたという。
伊福精密も導入企業の1社だ。同社では紙やExcelで業務を回していたため、情報のタイムラグや検索性の低さ、報告書作成や分析などデータの2次利用に課題を感じていたという。
両サービスの連携を導入した後、加工方針書の運用を「i-Reporter」で行い、電子帳票化・データ化し、「MotionBoard Cloud」でリアルタイムに集計・可視化できるダッシュボードを構築し、リアルタイムな状況把握や、データに基づく傾向を把握できるようになった。これにより、1週間かかっていた加工方針書をリアルタイムで閲覧できるようになり、月10時間かかっていた温度管理業務に関わる工数が、月2時間に削減されたとのことだ。