KPMG FASは5月30日、子会社分析ツールの新バージョン(Advance版)のリリースを発表した。同ツールは、経理・内部監査・経営企画・子会社管理などの部門における、子会社決算データ(連結パッケージ、ERPデータなど)の分析に活用できる各種の機能を実装している。今回、ユーザーインターフェイスを刷新し、機能の強化や追加が行われた。

  • 子会社分析ツールのトップ画面

不正リスク専門家の監修の下、不正検知ロジックおよびスコアリング手法が刷新された。これにより、リスクの検知から原因の特定までを1クリックでシームレスに実現できるなど、分析効率が向上した。同機能では、典型的な企業不正である売上の架空・先行計上、棚卸資産の架空計上、仕入債務の未計上、資産の架空計上などの会計不正に対応できる。

  • 不正リスク分析の画面イメージ

新たに増減分析の機能が追加された。同機能で、複数子会社の比較分析から個社分析まで、多様な増減分析が行える。また、企業において実施されている各種増減分析をパターン化し、分析機能に実装している。

  • 増減分析の画面イメージ

このほか、経営分析の機能が強化された。子会社の各種財務分析に加えて、グループ全体の資産・負債のポートフォリオ分析などを実施できる。

  • 経営分析の画面イメージ