デジタル庁は5月27日、2022年に実施する「デジタルの日」の概要を説明する記者会見を開き、デジタル大臣を務める牧島かれん氏が登壇した。
同庁によると、今年のデジタルの日は10月2日(日)、3日(月)に実施予定で、テーマは「ふれよう! #デジタルのチカラ」だ。また、今年からは10月を「デジタル月間」と定め、国民がデジタル技術を体験できる取り組みを推進するという。
2021年9月に発足したデジタル庁は、デジタル技術が0と1の2進法によって情報を処理することから10月10日(日)および11日(月)をデジタルの日とし、昨年はDX(デジタルトランスフォーメーション)に関するセミナーやプログラミングセミナー、スマートフォン教室、デジタル音楽フェスなどさまざまなイベントを実施した。
2022年以降は「毎年10月の第1日曜日、月曜日をデジタルの日」と定め、また、「毎年10月をデジタル月間」とするとのことだ。ロゴは昨年に引き続き岩田直樹氏が作成したデザインを活用する。壁を作らずあえて隙間を作ることで誰でも四角形の中に入れるような、どんな人にでも優しいデジタルをイメージしたデザインだ。
今年のデジタルの日の取り組みの一つとして、「good digital award」が予定されている。デジタル庁が掲げる「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に貢献する、あるいは今後貢献すると思われる個人や企業、団体をデジタル大臣が表彰する企画だ。
「スタートアップ」「アート」「エンターテインメント」「教育」「D & I(ダイバーシティ&インクルージョン)」「防災/インフラ」「モビリティ」「健康/医療/介護」「農業/水産/林業/食関連」の9部門に加え、「ソーシャルインパクト審査員特別賞」も創設する。6月を目途にデジタル庁のWebサイトで応募を開始する。
さらに、同庁は本日より、デジタルの日に賛同する企業および団体の募集を開始する。賛同企業はデジタルの日のロゴを使用できるほか、デジタルの日の公式サイトに企業の取り組みが掲載される。また、一定の条件を満たしていれば、同庁公式Twitterにより賛同企業の投稿のリツイートなどが行われるとのことだ。
牧島かれんデジタル大臣は「デジタル化のためには社会全体の機運を盛り上げていくことが重要になるはずなので、ぜひ多くの企業や団体に賛同していただきたい。『誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化』の想いを皆さんと共有していきたい」とコメントしていた。